はじめに
さていきなりですが、皆さんに質問です。
「なぜ今、質問する力が求められるでしょう?」
どうでしょう皆さん?答えられますか?
なぜだろう?なぜ求められるんだろう?と思いませんでしたか?
「実はそう考えさせてしまうことこそが質問の力です。」
これが本書の冒頭の一節で書かれている事です。

この読んでいた時の自分自身の体験ですごく面白いなと感じ、シェアしようと思いました。
※Kindle unlimitedは無料です。
質問する力とは?どう活かしていくの?
質問する力とは、相手を強制的に特定の方向で考えさせる力を持っています。
先ほどの「なぜ今、質問をする力が求められると思いますか?」という
質問をされた時、「なぜだろう?なぜ求められるんだろう?」と考えたと思いますが
本来は「なぜ求められるのか?」を考える前に
「その質問は正しいのか?」
つまり
「質問する力は、本当に今求められているのか?」を考えなければならないはずです。
そして、「質問する力は求められている」という結論に至って初めて
「なぜ求められるのか?」を考えるのです。
ですので、上記のような質問をされると「質問する力が求められている」事が前提となってしまって、「なぜ求められているのか?」という1つ先の問題について無意識のうちに考えてしまうという事です。
今のは1つの例ですが、本書ではこの後に
「このような【質問の力】を身につけると、あなたは人生を思い通りにコントロールする事ができるでしょう」と書かれています。
本当にこの技術【質問の力】を身につけると、人生は好転しそうです。
詳しくは本書をぜひ読んで欲しいのですが、、、
他にも面白い部分を書いていこうと思います。
「人間は自尊心のかたまりです。人間は、他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従います。だから、人を動かすには命令してはいけません。自分で思いつかせればいいのです。」
「人を動かす」デール・カーネギー
「人を動かすには、命令してはいけません。質問をすることです。人をその気にさせるには質問をすることです。また、人を育てるには質問をすることです。そして、人生で勝利するには、やはり質問をすることなのです。」
作者 谷原 誠さん
これが原則:質問→①思考②答えという強制力が働く
これはシンプルですが、一般的に質問をされると
受けて側(質問された側)は
①思考する
②答えを出す
つまりこの条件反射とも言える機能を駆使して
質問する側は、以下のようなメリットを得ることができます。
得られるメリット
- 思いのままに情報を得る
- 人に好かれる
- 人をその気にさせる
- 人を育てる
- 議論に強くなる
- 自分をコントロールする
1.質問の目的を決めておく
まずは「何を目的として質問をするのか」を質問者側が決めておく必要があります。
情報を得たいのか?相手に好かれたいのか?相手を育てたいのか?
それはなぜかというと、目的によって質問の仕方が異なるためです。
例えば「本を読みますか?」と言う質問に対して
相手が本を読むかどうかの情報を得たい場合であれば
「あなたは本を読みますか?」です。
相手がどんな本を読むかを知りたい場合だと
「あなたはどんな本を読みますか?」です。
相手に好かれたい場合だと
「あなたはどんな本が好きですか?」と質問し
→「〇〇の本が好きですね」と言う反応を貰い
→「私もそういう〇〇の本が好きです!」と相手の答えを聞いた上で
話を合わせることもできます。
求めるゴール(目的)によって質問を変化させていきましょう。
2.質問に適したタイミングはいつか?
質問をするタイミングは非常に重要です。質問をするということは、相手がいるという事です。(最近はAIという選択肢もありますが、、、)
その相手が充分な思考をする為には、当然ながら充分な時間が必要です。
相手に配慮して、質問をするように心がけましょう。
3.質問をする人は最適か?
質問内容が考えれていて、では誰に聞くべきか?となった際に、最適な人物を選ぶ事が非常に重要です。
例えば、会社勤めで営業部の方が
【出張に行った際に使った経費の精算をしたい。】という目的があり
誰に聞けばいいだろう?となった際に皆さんならどんな人に聞きますか?
先輩?企画部?宣伝部?警備員さん?清掃員の方?
おそらく、皆さん口を揃えて
【私、分からないので、経理部に聞いて下さい。】と言われると思います。
いやいや当たり前でしょ?となるかもしれません。
では、この質問はどうでしょう?
【再現性のあるやり方で、noteで月に5万円稼ごうと思ったら誰に聞けばいいでしょう?】
答えれる方はいますか?推測ですが私をフォローして頂いてる方で、達成されている方は一定数いらっしゃると思います。
ただ世の中にはそれっぽい事を書いている人も中にはいるわけで
きちんと見極めをしないと、高額な情報商材を掴まされるかもしれません。
質問する人はきちんと見極め、判断しましょう。
4.質問は最適か?他にもっといい質問はないか?
ご自身が会社経営をしている社長だと想定して下さい。
ある会社の営業マンが来られて、以下の質問をされます。
①「今、御社がお使いの機械が当社の機械より劣る点をお教えしましょうか?
どうでしょう?どんな気持ちになりますか?
こんな人来たら、アツアツのお茶をかけて「お帰りを!」って言いたくなりそうです、、、
では次のケースではどうでしょうか?
②「今お使いの機械も素晴らしい機械ですが、気に入らない点を挙げるとすればどこでしょうか?
私は気に入ってるんだけど、、、強いてあげるなら〇〇でしょうか。という答えになると思いますが、何かしっくり来ませんよね。
③「今お使いの機械も素晴らしい機械ですが、改善点をあげると
するならばどこでしょうか?」
これなら素直な気持ちを答えれそうな気がしませんか?
①はそもそも劣るという前提でお話しされている
②褒めてくれてはいるが、「気に入らない点を挙げる」という前提で話をされている
③褒めてくれており、改善点のみを聞かれている。
質問の本質は全て一緒のはずなのに、、、です。
これは聞き方・聞く内容についてですが、日常の中でも頻繁に起こり得る問題だと思います。なんとなく思いつきましたが、世の中で毎日起こっている「「あの問題」」もいわゆる聞き方です。
【今日の晩ご飯何にする?】
これも世の、主に男性(一部女性)を迷子にさせる日本の伝統文化です。
この質問には
- 献立に悩んでいる → 「何を作ろうか決まらないから、アイデアが欲しい!」
- 相手の希望を知りたい → 「一緒に食べる人がいるから、好みや食べたいものを聞いて決めたい!」
- 相手の予定を確認したい → 「外食する?家で食べる?そもそも一緒に食べるの?」
- 話のきっかけにしたい → 「特に決まってないけど、ちょっと雑談したい!」
- 共感や安心感を得たい → 「他の人は何を食べるのか気になるし、自分の選択が間違ってないか確認したい!」
という意図が入っていますが
この質問をされた受け手側の人はこの意図を受け止めどんな気持ちになるでしょうか?
・食べたいものか、何だろう?
・肉か魚か麺類かそれ以外か?
・なんて答えた方がいいんだろう?
・相手の意見を伺いたいな。一緒に決めたいな。
こんな感じになると思います。
受けて側にはとても大きな範囲から考えさせる質問方法です。
⏩これをフルオープンクエスチョンといいます。
今回の質問者の意図がどうかによって選択肢は変わりますが
メニューを相手に決めて欲しいのであれば
【晩ご飯は和食・洋食・中華のどれがいいですか?】
予定を聞きたいのであれば
【外食にする?家で食べる?】
などの聞き方が適切だと思います。
⏩このように選択肢を限定する質問方法をセミオープンクエスチョンといいます。
最後は白黒はっきりつけたい時・はいかいいえのように2択で選んで欲しい時です。
⏩フルクローズドクエスチョンを使用します。
【晩御飯食べる?食べない?】
【外食?家で食べる?】
このように選択肢を限定をする事ですぐの回答を得る事ができます。
状況に応じて使い分けれるようにしていきたいですね。
お読み頂きありがとうございました。
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